2011年12月14日(水) 【 ラン・つれづれ 】 edit
本格的に走り始めてからようやく2年、9月の100kmウルトラマラソンでは第一の目標であるサブテンを達成しました。
第二の目標であるフルマラソンでサブスリーに向けて、「30kmの壁」という課題が見つかったのでその原因と対策について考えます。以前、大田原の反省で書いたことと重複している部分が多いですが、自分の考えを整理するためにももう一度書いてみます。
ちょっと長いので隠します。
1.マラソンにおける30kmの壁って何だ?
今年の4月頃から取り組み始めたサブスリーを目指したスピード持久力向上トレーニングの効果が徐々に現れてきて、10月の初ハーフマラソンでは1時間30分36秒、11月の2回目のフルマラソン(大田原)では3時間13分53秒と順調に記録向上が図れていますが、11月の大田原では「30kmの壁」に見事にぶつかり、後半大失速の失敗レースとなってしまいました。
平成23年2月のいわきでは前半(20~25kmのタイムから推定)1時間44分38秒、後半1時間45分32秒で前後半差が+52秒だったのに、大田原では前半1時間34分43秒、後半1時間39分10秒で前後半差は+4分27秒でした。いわきと大田原ではコースも気象条件も目標タイムも違いますので単純に比較はできないのでしょうが・・・。
サブスリー達成のためには、後半の失速覚悟で前半にたっぷり貯金ができるスピード向上を目指すか、30kmの壁を無くすあるいはなるべく遠くに押しやってイーブンペースで行くかどちらかになります。自分の年齢やら適性を考えると、スピードについてはあまり伸びしろがないのではないかと自覚しているので、30kmの壁を克服することがサブスリーへの近道だと思われます。
「30kmの壁」の原因は、エネルギー切れや乳酸の蓄積だと言われる事が多いのですが、大田原で実際にぶつかってみて自分にとっての30kmの壁は、着地筋の持久力だと思いました。エネルギー切れ(山歩きではしゃりばて)については山歩きで何度か経験していて症状が違うし、レース中の心拍数を振り返ってみても乳酸がたまって足が動かなくなるような感じでもなかったのです。心拍数なんてハーフのときより10拍くらい低くて、自覚的にはかなり余裕がある状態でしたが、レース中25kmあたりではっきりと自分の足音が大きくなったのに気づきました。あたかも脚のクッションがなくなってしまったかのように。
着地時には、主に膝の上の筋肉(大腿四頭筋)と、踵着地なら脛の筋肉(前脛骨筋)、前足部着地ならふくらはぎ(下腿三頭筋とひらめ筋)が伸張しながら力を発揮してショックをやわらげていますが、筋肉にとってはこの伸びながら力を出す「伸張性収縮」が大敵で筋肉痛を引き起こしやすい力の出し方なのです。マラソンではこの運動を片足当り約2万回も続けるわけですから、そりゃ脚が動かなくなって当然です。
2.着地筋の持久力を高めるためには?
自分にとっての30kmの壁の原因は、着地筋の持久力だということは分かりました。では、この対策はどうすればよいのでしょうか。
筋力トレーニングというのはスクワットにしろダンベル運動にしろ、筋肉が収縮しながら力を出したり、止まった状態で力を出したりするのが普通です。また筋力向上のためには、最大パワーに近い負荷で少ない回数行うのが、最も効率が良いと言われているので、マラソンみたいに長時間、筋肉に伸張性収縮を強いるトレーニングって無いのです。強いて言えば山登りの下りでトレーニングっていうのもありかもしれませんが、トレーニングのために山に行って登って降りるというのはちょっと効率が悪いですし、元々山登りのトレーニングのために始めたランニングのために山登りでトレーニングというのもわけが分からん話です。
ということで、やはり着地筋の持久力を高めるには、長距離を走るという当たり前すぎて面白くないことが究極の方法なのか。
どのくらいの負荷と時間が必要なのでしょうか。着地時の衝撃は走速度に比例するそうなので、レースペースで壁の距離くらい走れば良さそうですが、これではダメージが大きすぎて回復に時間が掛かり、反復したトレーニングがしづらく効率が悪そうです。走速度をレースペースの8~9割程度に設定して、「壁」の距離を走ればトレーニング効果と回復時間のバランスから効率が良さそうです。要するにロング走ですね。
「遅め(5分/km(サブスリーペースに対して85%)くらい)・長め(35~40km)」のと、「速め(4分30秒/km(サブスリーペースに対して95%)くらい)・短め(25~30km)」の2種類のロング走どちらかを月に3回程度行って、着地筋の持久力を鍛えてみましょう。遅めの方はまあ行けそうかなと思うけど、速めの方は大田原の25km通過がちょうど同じペースと距離なので厳しいかな。でも、4分30秒/kmペースでの30kmをある程度余裕を持って走りきれれば、サブスリーは見えてくるぞ。
それからロング走のときはできる限り5kmごとのラップも取ってみよう。レースではガーミンで1kmごとのラップは参考にしているけど、誤差があるので実際には5kmごとの距離標示点で取るラップでペースを判断することになります。これが慣れないと5kmラップと1kmラップの換算がうまくできないのです。
3.結論
自分のレースでの実感から、弱点を分析した結果、「着地筋の持久力を強化すべし」という課題解決の方向性と方法を見出しました。あとは、自分を信じて決めた方向に進むのと、自分の体調と相談しながら故障しないようにトレーニングを進めることが重要ですね。
ここに書いたことは、あくまで今の自分に適すると思われる(効果があるかどうかは結果を見ないとわかりませんが)内容なので、まねして故障したりしても私は責任を負いません。あしからずご了承ください。
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第二の目標であるフルマラソンでサブスリーに向けて、「30kmの壁」という課題が見つかったのでその原因と対策について考えます。以前、大田原の反省で書いたことと重複している部分が多いですが、自分の考えを整理するためにももう一度書いてみます。
ちょっと長いので隠します。
1.マラソンにおける30kmの壁って何だ?
今年の4月頃から取り組み始めたサブスリーを目指したスピード持久力向上トレーニングの効果が徐々に現れてきて、10月の初ハーフマラソンでは1時間30分36秒、11月の2回目のフルマラソン(大田原)では3時間13分53秒と順調に記録向上が図れていますが、11月の大田原では「30kmの壁」に見事にぶつかり、後半大失速の失敗レースとなってしまいました。
平成23年2月のいわきでは前半(20~25kmのタイムから推定)1時間44分38秒、後半1時間45分32秒で前後半差が+52秒だったのに、大田原では前半1時間34分43秒、後半1時間39分10秒で前後半差は+4分27秒でした。いわきと大田原ではコースも気象条件も目標タイムも違いますので単純に比較はできないのでしょうが・・・。
サブスリー達成のためには、後半の失速覚悟で前半にたっぷり貯金ができるスピード向上を目指すか、30kmの壁を無くすあるいはなるべく遠くに押しやってイーブンペースで行くかどちらかになります。自分の年齢やら適性を考えると、スピードについてはあまり伸びしろがないのではないかと自覚しているので、30kmの壁を克服することがサブスリーへの近道だと思われます。
「30kmの壁」の原因は、エネルギー切れや乳酸の蓄積だと言われる事が多いのですが、大田原で実際にぶつかってみて自分にとっての30kmの壁は、着地筋の持久力だと思いました。エネルギー切れ(山歩きではしゃりばて)については山歩きで何度か経験していて症状が違うし、レース中の心拍数を振り返ってみても乳酸がたまって足が動かなくなるような感じでもなかったのです。心拍数なんてハーフのときより10拍くらい低くて、自覚的にはかなり余裕がある状態でしたが、レース中25kmあたりではっきりと自分の足音が大きくなったのに気づきました。あたかも脚のクッションがなくなってしまったかのように。
着地時には、主に膝の上の筋肉(大腿四頭筋)と、踵着地なら脛の筋肉(前脛骨筋)、前足部着地ならふくらはぎ(下腿三頭筋とひらめ筋)が伸張しながら力を発揮してショックをやわらげていますが、筋肉にとってはこの伸びながら力を出す「伸張性収縮」が大敵で筋肉痛を引き起こしやすい力の出し方なのです。マラソンではこの運動を片足当り約2万回も続けるわけですから、そりゃ脚が動かなくなって当然です。
2.着地筋の持久力を高めるためには?
自分にとっての30kmの壁の原因は、着地筋の持久力だということは分かりました。では、この対策はどうすればよいのでしょうか。
筋力トレーニングというのはスクワットにしろダンベル運動にしろ、筋肉が収縮しながら力を出したり、止まった状態で力を出したりするのが普通です。また筋力向上のためには、最大パワーに近い負荷で少ない回数行うのが、最も効率が良いと言われているので、マラソンみたいに長時間、筋肉に伸張性収縮を強いるトレーニングって無いのです。強いて言えば山登りの下りでトレーニングっていうのもありかもしれませんが、トレーニングのために山に行って登って降りるというのはちょっと効率が悪いですし、元々山登りのトレーニングのために始めたランニングのために山登りでトレーニングというのもわけが分からん話です。
ということで、やはり着地筋の持久力を高めるには、長距離を走るという当たり前すぎて面白くないことが究極の方法なのか。
どのくらいの負荷と時間が必要なのでしょうか。着地時の衝撃は走速度に比例するそうなので、レースペースで壁の距離くらい走れば良さそうですが、これではダメージが大きすぎて回復に時間が掛かり、反復したトレーニングがしづらく効率が悪そうです。走速度をレースペースの8~9割程度に設定して、「壁」の距離を走ればトレーニング効果と回復時間のバランスから効率が良さそうです。要するにロング走ですね。
「遅め(5分/km(サブスリーペースに対して85%)くらい)・長め(35~40km)」のと、「速め(4分30秒/km(サブスリーペースに対して95%)くらい)・短め(25~30km)」の2種類のロング走どちらかを月に3回程度行って、着地筋の持久力を鍛えてみましょう。遅めの方はまあ行けそうかなと思うけど、速めの方は大田原の25km通過がちょうど同じペースと距離なので厳しいかな。でも、4分30秒/kmペースでの30kmをある程度余裕を持って走りきれれば、サブスリーは見えてくるぞ。
それからロング走のときはできる限り5kmごとのラップも取ってみよう。レースではガーミンで1kmごとのラップは参考にしているけど、誤差があるので実際には5kmごとの距離標示点で取るラップでペースを判断することになります。これが慣れないと5kmラップと1kmラップの換算がうまくできないのです。
3.結論
自分のレースでの実感から、弱点を分析した結果、「着地筋の持久力を強化すべし」という課題解決の方向性と方法を見出しました。あとは、自分を信じて決めた方向に進むのと、自分の体調と相談しながら故障しないようにトレーニングを進めることが重要ですね。
ここに書いたことは、あくまで今の自分に適すると思われる(効果があるかどうかは結果を見ないとわかりませんが)内容なので、まねして故障したりしても私は責任を負いません。あしからずご了承ください。
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大黒天の駐車場から南蔵王縦走路の登山口まで2kmほどでした。
駐車場に結構たくさん車が停まってたけど、みなさん刈田岳方面?
最後の花はとーます限りなく水中に近いエアーもう山を歩けなくなり…お花の山南蔵王が見れて(^^♪
大黒天の駐車場からとは驚き!
流石タフですね(*^^*)
最後のお花はミヤマトキソウです。nadeshikobuta長崎ツアーnadeshikoさん、こんばんは。
本当は旅行券と慰労休暇がセットだったんですけど、コロナ禍で休暇だけ先に取らされて、旅行券が宙に浮いてしまったのです。(;^_^A
都道府県とーます長崎ツアー勤続30年の旅行券って粋な会社ですね。
いろんな美味しいものを食し観光地等々楽しみ(^^♪
未踏の都道府県は鹿児島県だけというのも凄過ぎ!
一生地を踏むことのない県が4nadeshikobuta素晴らしい紅葉nadeshikoさん、こんにちh。
秣岳コース、超絶素敵でした。
昨日はコース上にほとんど泥濘がなくて歩きやすかったですよ。とーます素晴らしい紅葉秣岳コースが一番好きでした。
しろがね高原の草紅葉はキレイですよね(*^^*)
ただ秣岳までの登山道が泥濘が酷く抉られてた記憶があって…
今はどんな感じなんでしょ。nadeshikobuta深緑へmorinoさん、こんにちは。
前日は山の天気予報があまり良くなかったので、日曜日にしましたが、土曜日も良かったようですね。
レンゲツツジとヤマツツジの見分けがあまりとーます深緑へおっ、山復活!?
私は前日に泉ヶ岳でした。
頂稜のレンゲツツジが綺麗でしたね。morino深緑へnadeshikoさん、こんにちは。
私も久しぶりだったので、忘れ物はするは、1度木の根に引っかかって転ぶはと初心者に戻ってました。(^^;とーます深緑へ山から遠ざかって久しく・・・
せめて水神まででもと思いつつ・・・気力も萎えてしまいました(笑)nadeshikobuta