2007.7.27 早池峰山(1,913.6ｍ)

前夜の宴会で飲みすぎてしまって、アルコールが抜けるまで待っていたら、予定より２時間も遅くなってしまい、６時４０分に河原坊の登山口から入山。
予定では、岳の駐車場に車を停めて、小田越までバスで上り、早池峰から鶏頭山まで縦走するつもりだったのですが・・・。
(⌒▽⌒;;;;;

それでも天気予報を裏切る良い天気で、３週間ぶりのブランクを感じないほど足が前に出る。
と言いたい所ですが、のっけから花の連続でペースが上がりません。
これはにょろにょろしてて面白いクガイソウ。

小さい花がたくさん集まって煙のように見えるオニシモツケ。

花びらの先っちょが擦り切れたような味のあるセンジュガンピ。
すっ進まない。
　Σ(´Д｀lll)

河原坊からの登山道は、はじめはコメガモリ沢沿いに登って行きます。
それにしても山頂がまぶしい。

それでも割とあっさりと森林限界の上に出てしまいます。
葉っぱがおいしそうなオオバギボウシ。

青空をバックにミヤマオダマキがとってもきれいです。

この辺からものすごい急登になります。
花に夢中で気付きませんでした・・・と言えば嘘になるかな？
花をだしにして何度も立ち止まってしまいます。

ナンブトウウチソウです。
早池峰の固有種ですね。

忘れた頃に番号が書かれた看板がありますが、飛び飛びの数字だし何番が最後だかわからないので役に立ちません。
最後にみた番号は９７番？

この辺からハヤチネウスユキソウがちらほらと見つかるようになってきました。

きれいですねー。

もひとつおまけに。
たくさん咲いてました。
普通のウスユキソウに比べて肉厚で大柄な感じです。
もう少し早い時間に登ってくれば、朝露を身にまとってさらにきれいだったでしょうけど。

小柄なミネウスユキソウも負けていません。

ガイドブックによれば、打石と書いて「ぶつえす」と読むそうです。
これも蛇紋岩なんでしょうか？

早池峰は蛇紋岩という古い地層の山です。
この蛇紋岩が乾いていてもすごく滑ります。
濡れていたら・・・。
((；ﾟДﾟ)ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
磨かれたような表面は暗い緑色で蛇というよりウミガメの甲羅のように見えます。

イブキジャコウソウです。
とっても薫り高いらしいですが、さっぱりにおいませんでした。
どんな香りなんだろう？

山頂直前でついに鎖場が。
すぐ脇の杖突いた人の看板がシチュエーションにさっぱりあってないのですが・・・。
ここも濡れてたら大変そうです。

チングルマはすっかり種の様子。
何度見ても花と種の姿の落差がすごい植物です。

ナンブトウウチソウだ！
これも早池峰の固有種です。
あんまり見つけられませんでした。

９時２４分、２時間４４分で山頂到着。
山頂神社の朱色がまぶしい。

薬師岳がきれいです。

うっすらと岩手山も。
デジカメではちょっと厳しいけど。

中岳、鶏頭山も近く見えるなー。
いつか縦走したいぞ。

９時３４分頃山頂を後にして、小田越に向けて下山開始。
すぐにこんなハクサンボウフウとヨツバシオガマのお花畑があらわれます。

小田越コースは河原坊コースよりは傾斜が緩いのですが、こんなハシゴ場もあります。

チシマフウロでしょうか。
これもきれいな花ですね。

見下ろすと森林限界がくっきりと見えます。
小田越コースの１合目辺りが森林限界ラインです。

１１時１５分に小田越登山口に下山完了。
まだ時間的に余裕があるので、ここで昼食にして、薬師岳にも登ってみることにしました。

小田越登山口の近くに高山植物取締監視員詰所があります。
実はトイレの近いとーますさんは、早池峰の携帯トイレ持参とかっていうきまりに緊張しながら登ってきたのですが、なんとか下山まで持ちまして、この詰所の脇のトイレですっきりしたのでした。
一応、お茶のペットボトルを持っていっていざというときには尿瓶代わりに使うつもりでしたが・・・。
(;￣ー￣A ｱｾｱｾ･･･
それにしても、こんな風に監視していなければ(監視していても？)高山植物をとっていってしまう人がいるというのは悲しくなりますね。
素晴らしい山行の後に一点引っかかるものがありました。