2007.7.27 薬師岳(1,645ｍ)

昼食が終わったら、薬師岳に登ろう。
１１時４５分、小田越を出発。
サンカヨウの実がなってますね。
食べられるのかな？

早池峰とほんの少ししか離れていないのに、薬師岳の登山道に足を踏み入れると、まったく違う感触に驚いてしまいます。
こちらは花崗岩の山。
岩の表面もざらざらして摩擦が大きい感じがします。

標高1,500m付近に１ヶ所だけロープを使ってよじ登る個所があります。
難所はここだけでした。

ロープをよじ登って後を振り返ると、どーんと早池峰！
山全体がすごく良く見える。

大きな岩の下には、数ヶ所でヒカリゴケがみえます。
自分で発光しているわけではなくて、光を反射しているので、本当に真っ暗な中ではわかりません。
ヒカリゴケは絶滅危惧種だそうで、天然記念物に指定されているところもあるとか。
ここのヒカリゴケもずっと生き残って欲しいものです。

徐々に森林限界の上に出てくるとハクサンシャクナゲが咲いていました。
これは期待していなかっただけに嬉しい！

なんだか空の色が不思議な色に。
雲が虹色だ！
これは瑞兆？

かなりへとへとになりながらやっと山頂かと思いきや偽ピークでした。
山頂まであと数百ｍ。

１３時０３分に山頂到着。

薬師岳山頂から見る早池峰です。
ちょっと雲が出てきましたが、素晴らしい眺め。
１０分ほど休憩したら下山しましょう。

１４時１０分に小田越に到着。
ここからは河原坊まで約２ｋｍ舗装道路を歩いていきます。
早池峰のてっぺんはすっかり雲の中に隠れてしまいました。

薬師岳はまだ頂上まで見えますね。
早池峰とヒカリゴケを見にまた来よう。

道の脇にヤマオダマキがところどころで見られます。
ミヤマオダマキもきれいだったけどこっちも良いですね。
がくの部分が白いのと紫色のとあります。

河原坊の駐車場の少し上には宮沢賢治の詩碑がありました。
「この底なしの蒼い空気の縁に立つ
　　　　　　巨きな菓子の塔を攀じよう」

「巨きな菓子の塔」って早池峰のことですかね？

１４時４０分に河原坊の駐車場に到着。
河原坊から早池峰、小田越、薬師岳、河原坊で１１.６ｋｍ、標高差約１,３００ｍでした。
距離のわりには標高差があったので、二日後まで筋肉痛ですが、早池峰の花と山容、ヒカリゴケと盛りだくさんの素敵な山行でした。
(●ゝ∀・)☆ﾖｶｯﾀ